芽室町【自然の中の家】S様

北海道芽室町に住む、Sさんご夫婦と娘と息子の4人家族。もともと住む場所にはあまりこだわりがなかったSさんは、出産をきっかけに、子どもたちが幼い頃から過ごす「地元」を作ってあげたいと思うようになりました。子どもたちのために家を建てることを決断したSさん、そこにはどんな物語があるのでしょうか。

Q. 家を建てるに至った経緯や、それまでに考えていたことや抱えていた悩みなどがあれば教えてください!

夫婦二人のときは自分たちがどこに住んでいようか関係なく、住みたい場所に住みたいときに引っ越しをすればいいと思っていました。しかし、子どもが生まれてから考えが少し変わりました。将来子どもたちが大きくなってから引っ越しして転校するのではなく、幼い頃から過ごしている「地元」を作ってあげたいと思うようになったんです。

また、子どもが生まれたことと、家を建てるという大きなイベントが重なり、自分たちの人生について考える機会となりました。何をしてどんな暮らしが幸せなのか。時間をかけて考えたからこそ、価値観がアップデートしていく中でも「核」の変わらない部分を見つけることができたと思います。

考えた結果、家を建てる上での希望は2,500万円以内、できるだけ自然素材でコンパクトであることをアルク設計さんに希望を出しました。

Q. アルク設計さんにお願いをするきっかけはなんですか?

ハウスメーカーさんにお願いするものいいとは思いますが、私たちの想いをダイレクトに伝えてそれを反映させてもらうためには、やっぱり直接設計士さんにお願いするのがいいと思いました。

もともと家を建てる前から新築に関する本を読んだりしていていたのですが、その中で見つけていいなと思ったのが、帯広市のアルク設計さんでした。そして、ちょうどマイホームを検討し始めた時期に、アルク設計さんの家が施行中でした。

「見学に来るかい?」と言われてから、しばしば現場に通うようになり、家が立ち上がる姿をみてきました。そして設計士さんや建築主さんにたくさん相談に乗ってもらい、やっぱりアルク設計さんがいいなと思い、お願いすることにしました。

Q. この土地を選んだ理由はありますか?

もともと私たちは旭川に住んでいましたが、6年ほど前に仕事の関係で芽室町に引っ越してきました。子どもに通わせたい保育園が近くにあったのもあり、手始めに芽室町で土地探しを始めました。

僕は基本的にはどこでもいいと思っていました。しかし、今のこの土地を見つけてから一目惚れしてしまい、毎週のようにこの土地に通うようになったんです。すると、近所の人たちとも交流するようになり、家に招いていただくこともありました。そして、何度も通っていくうちにどんどん好きになっていき、最終的にここに建てることを決断しました。

Q. ご近所さんとの交流はありますか?

もちろん、相談に乗ってもらったご近所さんとの交流もあります。近所には子どもたちと同い年の子たちが多くて、よく一緒に遊んでいますね。集まる子どもたちに親たちも集まり、自然と交流していく感じです。 また、町内会で子どもたちに何ができるのかを考える機会がありました。そしてみんなで協力し合い、公園を作ったんです。そこにたくさんの子どもたちが集まることで、より交流が深まっていくのではないかと思っています。

Q. お気に入りの場所やこだわったところはありますか?

全部ですね。何度も設計士さんと打ち合わせしましたし、私たちの想いは全て伝えたつもりです。なので、ああすればよかったということは今のところないですね。 こだわったという点でいうと、予算は2,500万円以内ということ。あとは自然を感じられるデザインでシンプルであることです。

Q. 今年の冬は寒いですが、家は暖かく過ごせていますか?

アルク設計さんが南中高度を計算してくれて、あまりエネルギーを使わなくても、自然光で明るくて暖かい空間に設計してくれました。今年の冬は寒いですが、うちは薪ストーブのみですね。夕方に焚けば朝まで暖かく過ごせます。それでもたまに寒さを感じることがありますが、それもまた季節を感じられるので良いですね。

Q. 今ある暮らしと、これからやりたいことはありますか?

家の中で子どもたちはよく走り回ったり、踊ってみたり、ごっこ遊びをしたり。夏は自転車に乗って、自然に触れながら散歩したりしています。 今は家のまえに雪山があり、子どもたちはよくソリ滑りをして遊んでいますね。車通りも少なく、季節の変化を感じながら過ごしています。

雪が溶けたら、家の周りを畑にしたいと思っています。将来は仕事の量も減らして、半自給自足の暮らしができたら良いなと思っています。

Q. 最後にこれから家を建てる人に向けてアドバイスはありますか?

家が建った時、やっと終わったと感じるかもしれませんが、僕は家が建ってからがスタートだと思っています。家を建てる時にあれこれ詰め込むのではなく、余白を持って後から変えられるようにしておく事が重要なんじゃないかなと思います。例えば、物置やカーポートなどを最初に建てちゃうと、その形の中で住むことになりますが、僕の考えでは暮らしそのものが変化していくからこそ、その暮らしに合わせて形を変えていく必要があると思うんです。

家が建ったから完成ではなく、これからこの家での暮らしが始まるんだなという感じでした。まだまだ思い描く暮らしには遠いけど、その遠さがまた楽しいんです。これからのドキドキワクワクが止まりません!

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